蘇生法のABCの組合わせ

 呼吸をしていなくても心臓は動いている人を見ることはよくあります。でも呼吸をしているけれど心臓は止まっているという人はいません。ですから『蘇生法のABC』の組み合わせは

@Aだけ   AAとBだけ   BAとBとCの全部

三つのうちのどれかです。決してCだけということはありません。Aはいつも行なうとして、BとCの組み合わせは

(1)一人でするとき
人工呼吸を2回に対して心臓マッサージを15回
心臓マッサージの回数は一分間に80〜100回
(2)二人でするとき
人工呼吸を1回に対して心臓マッサージを5回
心臓マッサージの回数は一分間に80〜100回

(注意)
動いている心臓に対して心臓マッサージを行うと、この心臓は止まってしまいます。

 『蘇生法のABC』は十分練習して、いざという時いつでも使えるようにしておいていただきたいのですが、心臓マッサージの練習は『手の位置』の確認だけにして、決してお互いにしてみてはいけません。
(効果)呼吸と心臓が止まってから4分以内にこの『蘇生法のABC』を始めると、救命できる可能性は約50%あります。もし何もしなければ可能性は0%です。

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