【気道に異物がつまったら】
 
  ノドや気管に異物がつまったら、あわてずに、
          まず呼吸と意識の状況を確かめましょう。
 
◆もし呼吸が止まっているとき...
【まず口やノドの奥をみる】
 
@液体のときは、体を横向きにし、口を開きながら頭を下げると、口の外へ流れ出る。
A固形物のときは、親指と人さし指を口にあてて、交差するようにして口を開き、中をよく見てからかき出すようにして除く。むやみに指を突っこむと異物をかえってノドの奥に押しこむことになる。

【口やノドに異物の見えない時】
 ノドの非常に奥の方や気管につまっている可能性が強く、非常事態です。
最近、次のようなハイムリック法がよいといわれています。
(1)患者を後ろから抱くようにする。
(2)右手のこぶしを上腹部にあて、左手で右手をつかみ、力強く、手前、上方にしめつける。
(3)こうすると気管の中の異物が飛び出すことがある。
 乳幼児の場合は左図のように、体を抱いて頭を下げた形にし、背中をたたく。

◆呼吸をしているとき...
 このときは、のみこんだものが食道にひっかかっていることが多く、たとえ気管の中に入っていてもピーナツのかけらなどは、すぐ呼吸が止まるわけではないので、あわてて素人療法をする必要はなく、そのまま病院へ運べばよい。

 このように異物がノドにつまったときには非常事態かどうかをよく見きわめて、処置をするこが大切です。

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