健康トピックス  

青春時代を過ぎても -大人のニキビ-



大人にもニキビ?

 ニキビというと10代の若い人だけにできると一般的に思われていますが、20〜40歳代の人でもニキビができることもあります。
そのような人に「ニキビです」と診断すると、たいていびっくりしますが、ニキビは若い人だけにできるものとは限りません。
 最近は大人のニキビが増える傾向にあります。




ニキビはなぜできるの?

 顔の皮膚では体の他の場所に比べて毛穴に付属している脂の出る組織の活動が活発です。
アンドロゲンという男性ホルモンが増えると、皮膚の脂の分泌も増えます。
毛穴の中にはその脂を栄養にしているニキビ菌がいますが、ニキビ菌が増えると毛穴が化膿して黒や赤のブツブツができます。
これがニキビです。
大人のニキビではストレスが原因の1つと考えられています。

ニキビの治療と予防

 治療法はニキビの重症度によって違います。
軽症のニキビではイオウ含有ローションや抗生物質のクリームやローションなどの塗り薬が治療の中心となります。
中等症以上では抗生物質の飲み薬と塗り薬を併用しますが、素人療法は禁物です。
医師に相談しましょう。
 ニキビの予防法としては、1.適度な洗顔を行う、2.バランスのとれた食事をとる、3.規則正しい睡眠をとる、4.疲労やストレスをためない、などが重要です。


指導:近畿大学医学部皮膚科
    教授 川田 暁
企画:日本医師会
協賛:第一製薬