2012.3.3 第461回放送分『アレルギー性鼻炎』 ゲスト:上野員義ドクター



二見いすず: 3月になりました。
今月のドクタートークは「アレルギー性鼻炎」について鹿児島県医師会の上野員義(うえのかずよし)ドクターにお話を伺います。
上野さん、よろしくお願いいたします。

上野員義Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: では、まず「アレルギー性鼻炎」とは、どういったアレルギー反応のことをいうのでしょうか。

上野員義Dr: はい。
「アレルギー性鼻炎」は、何らかのアレルギーの原因物質が、鼻の粘膜に付着して粘膜内に侵入したとき、これを体の外へ排出しようとしておこる免疫反応のことを言います。

二見いすず: なるほど。
鼻にアレルギーの原因物質が入って、それを排除しようとして起こるのが、「アレルギー性鼻炎」なんですね。

上野員義Dr: そうですね。

二見いすず: では、「アレルギー性鼻炎」には、どんな症状があるのでしょうか。

上野員義Dr: はい。
「アレルギー性鼻炎」は、大きく分けて「季節性アレルギー性鼻炎」と「通年性アレルギー性鼻炎」があります。

二見いすず: はい。
具体的にはどういった症状になりますか。

上野員義Dr: はい。
まず、「季節性アレルギー性鼻炎」は、今の季節、2月から3月にかけて多くみられる「スギ花粉症」が代表的なものです。

二見いすず: なるほど。
では、「通年性アレルギー性鼻炎」にはどういったものがありますか?

上野員義Dr: はい。
「通年性アレルギー性鼻炎」は、ダニやハウスダスト、カビ、昆虫などが原因となるアレルギーです。

二見いすず: よくわかりました。
それぞれ原因によって症状は違うのでしょうか。

上野員義Dr: いいえ。
基本的には、季節性も通年性も症状は同じで、いわゆる「くしゃみ、鼻水、鼻づまり」が3大症状です。

二見いすず: 「くしゃみ、鼻水、鼻づまり」ですね。

上野員義Dr: そうですね。
アレルギー性鼻炎の場合は、重症のときは、頭痛、咽頭痛、発熱などの風邪のような症状を引き起こし、日常生活や仕事、学業などに深刻な影響を及ぼすこともあります。

二見いすず: 「くしゃみ、鼻水、鼻づまり」といいましても、やはり症状が重くなると辛そうですね。
来週からは、このアレルギー性鼻炎への予防策や対応策をうかがっていきたいと思います。
お話は、鹿児島県医師会の上野員義(うえのかずよし)ドクターでした。
ありがとうございました。

上野員義Dr: ありがとうございました。