2012.3.24 第464回放送分『アレルギー性鼻炎』 ゲスト:上野員義ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは「アレルギー性鼻炎」について鹿児島県医師会の上野員義(うえのかずよし)ドクターにお話を伺っています。
上野さん、今週もよろしくお願いいたします。

上野員義Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、「季節性アレルギー性鼻炎」の代表的なものである「花粉症」について伺いました。
今週からは「通年性アレルギー性鼻炎」について伺います。
「通年性アレルギー性鼻炎」というと、ダニやハウスダスト、カビなどが原因となるアレルギーのことでしたね。

上野員義Dr: はい。
「通年性アレルギー性鼻炎」は、これらの原因物質が体に侵入したとき、それを体外へ排出しようとして起こる免疫反応です。

二見いすず: はい。
これらは季節性とは違い、一年中おこりうるものですよね。

上野員義Dr: そうですね。
ただし、ダニは、高温多湿で増えやすいので、梅雨の季節などは、いつも以上に注意が必要となります。

二見いすず: なるほど。
では、具体的には、どのような対策をとればよろしいのでしょうか。

上野員義Dr: はい。
まず、通年性のアレルギー性鼻炎の主な原因であるダニについてですが、ダニを完全に駆除するのは、現実的には難しいですので、できるだけ減らす努力をしていただきたいと思います。

二見いすず: はい。
ダニをできるだけ減らすためには、どのようなことをしたらよろしいでしょうか。

上野員義Dr: はい。
ダニは高温多湿が大好きです。
つまり、逆に乾燥に弱いということですから、湿度を高くしないように気をつけてダニを増やさない工夫が必要です。

二見いすず: なるほど。

上野員義Dr: また、ダニが繁殖しやすい布団や畳、絨毯なども要注意です。

二見いすず: はい。

上野員義Dr: 特に、寝具は、ダニが好む条件がそろっているので、気をつけていただきたいです。
布団は布団を干した後、掃除機を隅々までかけること。
そして、できれば年に1回は布団を丸洗いされることをおすすめします。

二見いすず: わかりました。
では、ダニ以外の原因、ハウスダスト、カビについてはいかがでしょうか。

上野員義Dr: はい。
ハウスダスト、カビについては、こまめな掃除を欠かさず、清潔さを保つことをお願いしたいと思います。
フローリングの掃除は排気でアレルゲンを撒き散らさないように、ふき掃除をしてからの掃除機がけがおすすめです。

二見いすず: よくわかりました。
お話は、鹿児島県医師会の上野員義(うえのかずよし)ドクターでした。
ありがとうございました。

上野員義Dr: ありがとうございました。