2012.3.31 第465回放送分『アレルギー性鼻炎』 ゲスト:上野員義ドクター


二見いすず: ドクタートークは「アレルギー性鼻炎」について鹿児島県医師会の上野員義(うえのかずよし)ドクターにお話を伺っています。
上野さん、最終日の今日もよろしくお願いいたします。

上野員義Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、「通年性アレルギー性鼻炎」の対策について伺いました。
今週は、治療についてお願いします。

上野員義Dr: はい。
「通年性アレルギー性鼻炎」も花粉症と同じく、薬剤での対症療法、アレルギーの原因物質のエキスをあえて注射して免疫をつくる治療法、レーザーで鼻の粘膜を瞬間的に焼いてしまうものなどがあります。

二見いすず: はい。
注射であえて免疫を作る治療法については、副作用が起きる場合もあるとのことでしたね。

上野員義Dr: そうですね。
治療を希望される方は、耳鼻咽喉科の医師にご相談いただければと思います。

二見いすず: わかりました。

上野員義Dr: また、ひとつの話題として、アレルギー性鼻炎の治療法で、舌下免疫療法というものが注目されています。
これはまだ正式に認可された治療ではなく、治験中ではありますが、重い副作用を伴わずに免疫をつくることができる治療法として期待されています。

二見いすず: なるほど。
そういった治療法も将来的には認可される可能性もあるということで、アレルギーにお悩みの方には耳よりはお話ですね。

上野員義Dr: そうですね。

二見いすず: では、5回にわたってアレルギー性鼻炎についてお伝えしてきましたが、アレルギーでお悩みの方は、それぞれの原因物質をいかに除去・回避するかが大切で、生活の中での工夫が必要ということでしたね。

上野員義Dr: そうですね。

二見いすず: また、薬での治療法、注射、レーザーでの治療法などがあるということで、専門医とご相談の上、適した治療を受けていただきたいということです。

上野員義Dr: そのとおりです。
また、アレルギー性鼻炎について、発症を予防したり、症状を悪化させないためにも、基本的な体調管理がとても大切です。

二見いすず: なるほど。

上野員義Dr: 精神的なストレスや疲労をためないようにすること、冷たいもののとりすぎに注意して、アレルギーに負けない状態をつくってください。
二見いすず: よくわかりました。
お話は、鹿児島県医師会の上野員義(うえのかずよし)ドクターでした。
貴重なお話をありがとうございました。

上野員義Dr: ありがとうございました。